これまで、「珈琲って何?」という表題で結論らしきものを出さずに、あれや、これや書いてきたけど、ここで「珈琲の定義」についてついて触れておきます。以下は「UCCコーヒー博物館」のガイドブックの抜書きです。
『コーヒーとは何か?ーーーその定義
ふだん私たちが目にするコーヒーは、カップに注がれたものあるいはローストやグラインドされたものであるが、IOCによるコーヒーの定義は次のようになっている。
①パーチメントコーヒー(未精製のコーヒー)
②グリーンコーヒー(生豆)
③ローステッドコーヒー(煎り豆)
④挽いたコーヒー
⑤カフェインレスコーヒー
⑥ソリュブルコーヒー(可溶性、すなわちインスタントコーヒー)
この定義によると、コーヒーを生産面から消費面までの全過程にわたってとらえていることがわかる。したがって、これ以外のコーヒーは存在しないという、いわば「コーヒーのすべて」と言っていい定義である。一見何の変哲も無いように思われるが、これには大切な意味がある。おいしい飲み物としてのコーヒーの品質は、栽培からカップにいたるまで、それぞれの過程の品質をしっかりと受け継いだものしか得られないからである。出来上がった製品にばかり目を奪われがちな私たちであるが、コーヒーには色々なプロセスがあるということである。』ということで、今後はあらためて、この定義を踏まえて話ができたらいいなあと思っています。また、これまでの「珈琲って何?」のシリーズはこれで終わります。
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